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September 20, 2025

ジェネラリストなWebデザイナーの価値とは——「強みがない」と悩む方へ

バナーやサイトのデザインに加え、コピー、撮影、進行管理まで——気づけば幅広く関わる“ジェネラリスト”なデザイナーは少なくありません。「これといった強みがない」という不安を、その幅広さこそ強みだと捉え直し、ジェネラリストならではの4つの強みと、スキル名ではなく「動詞」で語る専門性の育て方を解説します。

バナーやサイトのデザインだけでなく、コピーを書き、撮影や進行管理も任される。気づけばデザイン以外の業務にも関わっている、いわゆる“ジェネラリスト”なデザイナーは少なくない。現場の流れに応じて必要なことをこなしてきた結果、「色々やってるけど、これといった強みがないかも」「結局、何を目指してるんだろう」と悩むこともあるだろう。

だが、その幅広さこそが強みであって、強みの不在ではない。デザインに加えてライティング・コーディング・撮影・SNSマーケまで携わってきたデザイナーを考えてみてほしい。「ちゃんと成長できているのか」という不安は、やがて経験の広さこそ自分らしい強みだという実感に変わりうる。本稿では、ジェネラリストならではの4つの強みと、不安から一歩進むための方法を示す。

手段に縛られず、目的から考えられる

ジェネラリストの大きな強みのひとつが、手段にとらわれず目的から考えられる柔軟さだ。プロジェクトごとに求められるものは違い、「正解」も毎回同じとは限らない。だからこそ、いまできる手段に固執せず「この目的ならどんな形が最適か」と考える姿勢が大切になる。動画のほうが相性のいい商材なのに「静止画しか作れないから」と静止画だけを提案する——それは成果のチャンスを逃すうえ、自分のスキルの可能性にも蓋をしてしまう。目的に合わせて最適な手段を選べる視点は、プロジェクトで大きな価値になる。

全体を俯瞰し、チームを前に進められる

もうひとつの強みは、プロジェクト全体を俯瞰して流れを把握できることだ。日々いろいろな業務に関わるうちに、「この工程の後に何が起きるか」「他の担当者は何に困っているか」という視点が自然と身につき、部分最適ではなく全体を見据えた判断や提案ができるようになる。関わる範囲が広いぶんチームの動きにもアンテナが立ち、「今この人に声をかけておこう」「そろそろ◯◯の準備を」といった小さな先回りが、全体のスピードとスムーズさに効く。俯瞰し、チームを橋渡しできるポジションは、ジェネラリストだから担える価値だ。

自分で考え、自分の手で作るから速い

「この案でいこう」と決めたあと、他の人に制作を頼んで戻ってきたものを確認したら「ちょっと意図とズレてるかも」と手戻りが出る——そんな経験はないだろうか。ジェネラリストは、考えたことをそのまま自分の手で形にできる。誰かに伝えるプロセスを省けるので、判断から実行までが速く、ちょっとした修正もその場で完結する。他のメンバーに頼む場合でも、自分で手を動かした経験があるからこそ分かりやすく依頼できる。「考えること」と「つくること」の両方に関われるから、スピードと現場理解を兼ねた動きができる。

広く関わるから、自然と頼られる

ジェネラリストはデザイン以外にも関わるぶん、いろんな人の立場や考え方に触れる。「エンジニアはこういう観点で動くんだな」「クライアントはこういうところに不安を感じるんだな」という視点が少しずつ身につくと、それぞれの立場の“言葉”や“前提”を別の相手にも伝えやすくなり、役割や視点をつなぐ“通訳”のように動ける。クライアントとのやりとりで「デザインの知識はないけど、成果のためにどこに注力すべきか言語化してくれて助かった」と言われることもある。広く関わるからこそ相手の視点に寄り添える。その姿勢が、チームやクライアントの信頼につながる。

「何者でもない気がする」不安と、その先の一歩

強みを挙げてきたが、それでも自分がどこに向かっているのか不安が拭えないこともある。「強みを作らなきゃ」「何かに特化しなきゃ」と肩ひじを張る必要はない。専門性は「手段」ではなく、「どんな場面で、どう貢献できるか」で定義されるものだ。「Figmaが得意」より、「他職種との橋渡しが得意」「混沌とした情報を整理して形にするのが得意」といった、“動詞”で語れる力こそ、あなただけの専門性かもしれない。

とはいえ、最初からその「動詞」が明確な人はほとんどいない。価値の出し方は、ちょっとした好奇心や手応えの積み重ねで育つ。だから少しだけ深掘ってみる。日々の業務で「これ好き/得意かも」と思える瞬間があったら、ほんの少し踏み込む。社内に近い業務があれば「やってみたい」と声をあげる。「こういう業務が楽しい」と社内チャットやSNSで発信する。深めたいと思ったら本を読み、セミナーやコミュニティに参加する。そうした小さな行動が、自分らしい強みを育ててくれる。ジェネラリストとして幅広い業務や他職種との関わりから得た視点は、それを形にする大きな支えになる。

AIが定型を担う時代に、残る力

これからAIの進化で、バナー制作・ライティング・コーディングといった業務はますます自動化が進む。一方で、「誰に何を届けるべきか」「そもそもこの課題は何なのか」という曖昧で複雑な問いに向き合い、全体をつなぐ力はより求められる。目的を見失わず、チームの間を橋渡しし、必要に応じて自分の手で形にする——ジェネラリストならではの柔軟さと推進力は、どんな時代でも必要とされ続ける。ジェネラリストであることに悩んでいるなら、自分の経験と働き方に自信を持ち、前向きな一歩を踏み出してほしい。

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