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February 21, 2026

動画広告に使えるフォーマットとは——コーデック・コンテナなど動画の基礎知識を解説

動画広告を制作会社やデザイナーに依頼する機会が増える一方、動画の形式や仕様は画像より複雑で分かりにくいもの。コーデックとコンテナの基礎から、代表的なファイル形式の違い、媒体ごとのおすすめ、そしてMP4が無難な理由までを整理します。

動画の「形式」でつまずかないために

YouTubeやTikTok、Instagramをはじめ、あらゆるプラットフォームで動画を観るのが当たり前になりました。それに伴い、運用型広告でも動画を配信する機会が増えています。動画クリエイティブをデザイナーや制作会社に依頼することも多くなりますが、動画の形式や仕様は画像に比べて要件が多く、内容も分かりにくいのが悩みどころです。この記事では、動画の基礎知識と、広告運用で動画を使う際に気をつけたいポイントを整理します。

まずは「コーデック」と「コンテナ」を理解する

媒体の動画広告の要件で、「コーデック」や「コンテナ」という用語をよく目にします。どちらもファイル形式や圧縮技術の名称で、動画に関わるなら欠かせない言葉です。それぞれ見ていきましょう。

コーデックとは

コーデックとは、撮影した動画をプログラムで圧縮・変換・復元する技術のことです。動画は「動画データ」と「音声データ」の二つから成り、容量が大きいため圧縮・変換が必要になります。この圧縮・変換を「エンコード」、再生のために元へ戻すことを「デコード」と呼び、両者をまとめてコーデックといいます。動画と音声それぞれにコーデックが必要で、種類も多数あります。

  • 動画コーデック:H.263、H.264、MPEG-1、MPEG-2 など
  • 音声コーデック:MP3、AC3、AAC など

コンテナとは

コーデックで圧縮された動画は、拡張子のついた動画ファイルになります。このファイル形式のことをコンテナと呼びます。聞き覚えのあるMP4やMOVなどが、まさにコンテナにあたります。

動画ファイル(コンテナ)の種類

動画ファイルはコーデックによって圧縮技術が異なり、再生するソフトによっては対応できないものもあるため、多くのフォーマットが存在します。再生環境に合わせて適切なコーデックを選び、エンコードソフトで書き出す必要があるのです。時代とともに再生ソフトも進化し、コンテナの種類も増え続けています。一般的なものでも10種類以上ありますが、代表的なものを整理します。

コンテナ主な動画コーデック特徴MP4H.264/MPEG-4画質・圧縮率ともに高く利便性に優れる。WindowsもMacも標準対応で、迷ったらこれで書き出せば間違いないMOVH.263/H.264Mac規格。Windowsで再生するには別途ソフトが必要AVIH.264/MPEG-1Windows規格。Macで再生するには別途ソフトが必要WMVWMV9Windows規格。Blu-ray Discなどにも使われるMKVH.264/MPEG-4 ほか音声や字幕を収録できる。Windows 10に標準対応MPEG2-TSH.264/MPEG-2地上デジタル放送などの送信形式として利用

動画の品質は、圧縮率が小さく画質が高いほど良くなりますが、その分データ容量が膨らみます。圧縮率を上げた動画と比べると数百倍の容量になることもあり、実用性に欠けてしまう。そのため、さまざまな場面で使う汎用的な動画としては、圧縮率を大きめにしつつ画質を保って書き出すのがおすすめです。運用型広告では、MP4が推奨されるケースが多いと覚えておきましょう。

シチュエーション別のおすすめ形式

運用型広告以外の、SNSやYouTube、サイト内動画では、どの形式が適しているのでしょうか。主要な媒体の対応状況を整理します。

媒体対応・推奨形式X(旧Twitter)アプリはMP4・MOV、ブラウザはMP4のみInstagramMP4Facebook多数に対応するが、推奨はMP4またはMOVTikTokMP4・MOV・MPEG・3GP・AVIYouTubeアップロード時に自動変換されるため多数の形式に対応サイト内の埋め込み読み込みを軽くするため、圧縮率が高く汎用的なMP4が無難

こうして見ると、多くの媒体でMP4が無難な選択肢になることが分かります。サイトに埋め込む場合は、圧縮率が低いと再生開始まで時間がかかるため、なおさらMP4が向いています。

拡張子を変更する方法

媒体ごとにアップロードできる形式は異なるため、変換が必要になることがあります。フリーソフトでも変換できますが、たとえばMOVをMPEG-1にするような汎用性の低い変換は、フリーソフトでは難しい場合があります。その際は、有料のAdobe Media Encoderのようなソフトを使うのが確実です。

一方、多くの媒体に対応するMP4への変換であれば、YouTubeを使って自分で行うこともできます。YouTubeは多くの形式に対応しており、非公開設定でアップロードしたうえで、改めてMP4としてダウンロードするという方法です。ただし、アップロード時の公開設定を誤ると意図せず公開してしまうリスクがあり、実施する場合も必ずクライアントの事前許可を得るべきです。基本的には、制作会社やパートナーへ依頼するのが安全だといえます。

まとめ

この記事では、コーデックとコンテナの基礎から、代表的なファイル形式までを解説しました。結論はシンプルで、MP4は現在の多くのメディアと互換性があり、汎用性も高いということ。形式に迷ったらMP4で書き出しておけば、まず大きく外すことはありません。まずはこの一点を押さえておくだけでも、動画制作のやり取りはぐっとスムーズになるはずです。

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