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August 7, 2025

最後まで見たくなる縦型動画広告——「きっかけ」と「視聴維持」、そして見せ方7つのアイデア

縦型動画広告は、冒頭の数秒で見るのをやめられたら成果は出ません。鍵は「目を留めるきっかけ」と「視聴維持」の2つ。両者の作り方を整理したうえで、開封・場所紹介・画面操作など、つい最後まで見てしまう7つの見せ方を、撮影のコツとともに具体的に解説します。

SNSで無意識に縦型動画を見続けてしまう、クリエイターが等身大で紹介する動画を見てつい買ってしまう——その手軽さこそ縦型動画の強みであり、同時に落とし穴でもある。冒頭の数秒で離脱されれば広告は何も残せないのに、多くの動画はまさにそこで見られなくなる。

最後まで見てもらえるかどうかは、2つのレバーで決まる。冒頭3秒を勝ち取る「きっかけ」と、その後も離さない「視聴維持」だ。両方そろって初めてユーザーは最後にたどり着く。本稿ではこの2つの作り方を整理したうえで、構成案にそのまま組み込める7つの見せ方を、撮影のコツとともに紹介する。

きっかけ——冒頭3秒で目を留めてもらう

ユーザーは見続けるかどうかを冒頭の2〜3秒で判断する。だから冒頭の役割はただ一つ、指を止めてもらうことだ。共感を呼ぶメッセージ、意外性のある一言、インパクトのあるシーン——どれもその一瞬を買うための手段になる。

縦型動画の大きな利点は、「自分に向けられたメッセージ」として受け取られやすいこと。冒頭で「◯◯な方は必見」とターゲットを名指ししたり、ターゲット像に近い人物を登場させたり、クリエイターが語りかける演出を入れると効く。質感も大事で、作り込んだきれいな映像より、ユーザーがスマホで撮ったようなテイストのほうが親近感を持たれやすい。フィードのオーガニック投稿の隣に自然に並ぶからだ。

視聴維持——きっかけのあとも離さない

きっかけで引き込めたら、次は動画の中に留めてもらう番だ。つまらないと感じた瞬間にユーザーは別のコンテンツへ移るので、構成はテンポ重視で組む。

シーンは3秒ほどを目安に切り替える。同じ映像が続くと飽きるし、とくに若年層は普段から早送りで見慣れていて、展開が遅いとスキップされやすい。世代で見やすさは変わるので、ターゲットに合わせて調整したい。残りはテロップが担う。音声をオフで見るユーザーも多く、画面中心付近に短く簡潔なテロップを置けば、ナレーションなしでも内容が伝わる。縦型はシーンの切り替えが速いので、一目で読める短さと各媒体のセーフゾーンを意識する。

つい見てしまう、7つの見せ方

届いた商品を開封する。冒頭を届いた箱から始めると「何が入っているのか見届けたい」という気持ちが強まり、開封までのわくわくを疑似体験してもらえる。オンラインショップや定期購入向き。テープは事前にカッターできれいに開け、同梱物は取り除き、商品が正面を向くよう整えておく。

訪れた場所を紹介する。会場や施設の内部を見せると、ユーザーはその場にいる感覚になる。まだ行ったことのない場所や普段見られない景色は、場所やサービスへの興味を引きやすい。展示会・イベント・セミナーの集客や、店舗型ビジネス向き。看板など目印からシーンを始め、一般の人の顔は映さない(映ったらぼかす)、編集で全体の速度を上げて短くまとめる。

リアルな生活を切り取る。特定の年齢・職業・趣味に注目してほしいときは、その人に近い暮らしを見せる。ユーザーは「自分に関係ありそう」と感じ、興味や購買意向を持ちやすい。若手向け転職サービスや家族向け宅食などに向く。ターゲットの生活に沿ったシチュエーションを選び、一人称視点でオーガニック投稿の雰囲気を出し、ターゲットに合うモデルを起用する。

使用方法・利用シーンを見せる。使い方を具体的に描くと、ユーザーは自分が使う場面を想像でき、自分ごととして捉えやすくなる。化粧品ならテクスチャが、ミールキットなら中身と作り方が伝わると望ましい。スキンケア・メイク・ミールキット・家庭学習教材などに。寄りのカットで質感を見せ、中身の種類や大きさが分かる画角で撮り、使う場所が分かる環境で撮影する。

サービスの使い方をイメージさせる。BtoBのような無形商材は、サイトの画面操作を映すとどんなサービスか伝わり、視聴後の行動を想像しやすくなる。BtoBサービス、カーシェアの予約、旅行予約アプリなどに。実際の操作シーンを使い、ユーザーが操作している動画にすると共感を生みやすい。

連続した動作やラインナップを並べる。連続的な動作は「次は何が起こる?」と関心を引き、商品ラインナップの紹介に有効だ。動きが単純なぶん、長く使うと予想どおりで飽きるので短いカットで。商品は正面に向け、並べるリズムを一定に保ち、単調になりがちなので編集で速度を上げるのも手だ。

ロゴ・商品名に注目を集める。覚えてほしいロゴや商品・サービス名は、指差ししたりクローズアップして強調する。指差しは軽く叩いたり動かしたりすると注目されやすい。ロゴや名称が隠れないようにし、読みにくければテロップでふりがなを添え、見えやすい大きさにアップで見せる。指がアップで映る場合は華美なネイルなどに気をつける。

「なぜ自分は見てしまうのか」を掘る

縦型動画は、その見られ方ゆえにユーザーへ強い印象を残せるフォーマットだ。冒頭から引き込み、ターゲットに共感を持たせ、視覚的なシーン展開を工夫すれば、その魅力を引き出せる。ここで挙げた7つは出発点であって全部ではない。つい見てしまう動画を作る一番の近道は、自分が最後まで見た動画について「なぜ見てしまったのか」を毎回掘り下げ、その答えを次の構成案に落とし込むことだ。

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