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November 14, 2025

動画広告に携わる広告運用者も覚えておきたい、制作の基礎用語

デザイナーに動画広告を依頼するとき、シーンごとの細かな動きを伝える言葉を持っていますか。共通言語がないと、依頼と納品にズレが生まれます。本稿では、運用者が押さえておきたい動画の基礎用語を、フォーマット用語・代表的なエフェクト・よく使うトランジションに分けて解説し、具体的なイメージを共有できるようにします。

動画広告を扱う媒体が増えた今のWeb広告業界では、運用とクリエイティブ制作は切っても切れない。動画クリエイティブを作るとき、社内のデザイナーに依頼したり外部委託したりする場面が出てくる。そのとき、シーンごとの細かな動きをどう伝えるだろうか。たとえば「冒頭で文字がサッと出て、次のシーンに移ってほしい」と伝えると、デザイナーから「文字に反射効果(ライトスイープ)を加えて、ワイプのトランジションでシーンを切り替えますね」と返ってくる。用語を知っていれば何でもないやり取りだが、共通言語がないとデザイナーの言葉が分からず、コミュニケーションが滞る。

依頼と納品にズレが出ないよう、本稿では、デザインを自分では行わない人向けに、動画の基礎用語をピックアップして解説する。

フォーマットに関わる基礎用語

まず、Web広告の配信設定でも出てくる、動画フォーマットの基本用語を見ていく。

用語意味コーデックファイル圧縮・展開の形式。動画と音声それぞれに設定が必要コンテナ動画と音声の格納形式。拡張子で判別できる動画容量(サイズ)動画のデータサイズ。◯◯MB、◯◯KBなど解像度画素数。入稿規定では横×縦のピクセル数(例:1080×1080)、縦横比(例:16:9=アスペクト比)、または比率と縦ピクセルの組み合わせ(例:16:9の1080p)で指定される尺再生時間。秒・分・時間で指定されるフレームレート単位fps。1秒あたりのコマ数ビットレート単位bps。1秒あたりに音声・動画データがどれだけ詰め込まれているかの指標エンコード動画データと音声データを1つのファイル(コンテナ)にまとめること

動画の要件は指示書で指定することが多く会話で使うことは少ないが、それぞれの意味を理解したうえで、明確にして依頼したい。

エフェクト

動画を見ていると、文字が動いたり、キラキラしたり、映像がゆっくり別の映像に切り替わったりするのをよく見かける。そういった効果が「エフェクト」で、動画制作の基本的な手法の一つだ。エフェクトをかけると動画にインパクトが出て印象が変わる。種類は様々だが、代表的な3つを押さえたい。

モーショングラフィックスは、文字・ロゴ・イラスト・図形などに動きをつけることで、編集で最もよく使われるエフェクトだ。テレビ番組やCMの「静止画が動く」映像や、YouTubeの登録ボタンを押すアニメーションが身近な例。デザインされた静止画(グラフィック)に動き(モーション)を加えることだと覚えておくとよい。

サウンドエフェクト(SE)は、映画・テレビ・ラジオ・YouTubeなどで使われる効果音で、元の動画や音声に別の印象を与える。焚き火の映像なら使い分けられる——静かにパチパチ燃える音はリラックス、激しく燃える音はインパクト、静かな音に穏やかな雨を足せば雨の中で焚き火を楽しむ印象になる。SEを取り入れると動画のイメージが膨らみ、表現の幅が広がる。

アクションエフェクトは、映像に特殊効果を加えるエフェクトだ。光がキラッと光る演出、炎や煙の爆発、雨・雪・日光など天候の効果などがある。インパクトを与えたいときに使いやすく、サウンドエフェクトと組み合わせると、音と映像の2軸で印象を変えられる。

トランジション

動画は複数のシーンを編集でつなぎ合わせて構成される。そのシーンとシーンの間につながりを持たせる効果が「トランジション」だ。「遷移」「移行」の意味で、前のシーンから次へ切り替わる部分に印象を与える。種類は多く特徴も違うが、よく使われるものを見ていく。

ホワイトアウト/ブラックアウトは、画面が徐々に白く(または黒く)なってから次のシーンへ切り替わるもので、どちらもシーンがガラッと変わる部分を印象づけるときに使う。ディゾルブは、前のシーンが徐々に薄くなり次のシーンへゆっくり移るもので、前後が溶け合って見えることから「dissolve(溶ける)」と呼ばれ、使いやすく基本的なトランジションだ。ワイプは英語で「拭き取る」の意味で、スマホの「スワイプ」のように画面をスッと拭き取るように切り替わり、シンプルですっきりした印象になる。スライドは、前のシーンの上に次のシーンが重なってスライドし切り替わる。回転は、前のシーンが回転しながら次へ切り替わるもので、ダイナミックな動きでテンポの速い動画に勢いを出せ、SNSやYouTubeの短尺広告でよく使われる。ズームは、前のシーンでズームアップした後ズームアウトしながら次へ移るもので、動きや躍動感を出せ、スポーツや乗り物の動きに合う。

共通言語が、やり取りを円滑にする

初心者でも覚えておきたい動画用語をピックアップした。「自分が作るわけではないからデザインの知識は要らない」ではなく、運用者側も少しの知識を持っておくと、デザイナーとのやり取りが円滑に進む。用語が共通言語になるので、ぜひ押さえておきたい。

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